John Lennonの命日に寄せた小噺
1980年12月8日、The BeatlesのメンバーであったJohn Lennonがこの世を去った(これ以降カタカナ表記とアルファベット表記がごちゃ混ぜになるがどうかお許しを)。
1日過ぎてるのでは?と思われるかもしれないが日本時間での彼の訃報は翌9日のため一応セーフということで。
毎年この日になると思いだす、というより刷り込まれてしまったエピソードを本日は紹介したい。
このエピソードを初めて聞いたのは中学2年の12月8日だか9日だかである。当時発売されていたベストアルバムを家のリビングで流していた時のことであった。
Disc 1の最後の曲、Happy Xmas(War is Over)が始まったところで母が突然話しかけてきた。
「この曲を聴くと思い出すのよねぇ」
なんだ失恋エピソード語りでも始まるのかと内心期待しながら、話の続きを待った。
「大学の同期で忘年会してた時にね、お店のテレビでジョンレノンが撃たれたってニュースをやってたの。クリスマスシーズンだったからその曲も流れててね、そんな時に私の隣に座ってた子が言い出したの、彼こそ平和を愛していた人なのに、皮肉よねぇって」
当時は純粋な心の持ち主であった私はその話を聞いて思わずジーンとしてしまった。母の友人の気持ちも痛いほど伝わってきたし、世界から偉大な人物が去ってしまったことへの悲しみがこみ上げてきた、そう当時は。
しかしである。その年以降ジョンレノンの命日が訪れる度に母は私にこの話をしてくるのだ。3年目くらいから私はだんだんと母の話に飽きてしまっていた。大学生の間は実家を離れていたため流石にその話を聞かされることはなかったが、社会人になって実家に戻ってからやはりこのエピソードが待っていた。よく飽きないな、母よ。
一人暮らしを始めた現在、もし実家に残っていたらやはりこのエピソードを話し始めるのであろうか、ふとそんなことを思って文字に起こしてみた。ただ話のきっかけは何であれ、自分の好きなアーティストについて誰かと語るのは良いものである。このブログでも時々そうした投稿をしてみようと思う。
最後に、私が一番好きなジョンレノンの曲を紹介して本日の投稿を締め括りたい。お時間ある時に是非聴いてみてほしい。